南米旅行記#3 12月25日
今日は朝から飛行機でクスコに移動、クスコ市内の石壁を見た後にマチュピチュの麓の村まで移動します。
空港のチョコレートショップ(結局買わなかった)。
こちらは没シュートされた危険物、どうしてこれを機内に持ち込もうとするかなあ。
飛行機から見える山々の風景はなかなかに美しかった。
一時間程度のフライトなので軽食のみ、この黄色いのはインカコーラで味は見た目どおりなケミカルな炭酸飲料って感じです。
さあ、やってまいりました3400mの世界。ガイドさんからは絶対に走らないことと声を張り上げないことを念押しされます。
ツアーでは奥の方に見えるサントドミンゴ教会を見る予定だったけど、またもやクリスマスだったので残念ながら内部見学は無し。
残念だなあと思ってたら遠くの方に人だかりが。
トナカイ?クリスマスだからか!
スペインに征服されたペルーではカトリックが土着の民族文化と結びついて根付いているそうで、比較的裕福な都市部の人々は近隣の寒村に寄付をして、村人はお礼に歌や踊りを披露するという、お祭りみたいなことをやってるらしい。
うっかりクリスマスに旅行したばっかりに色々制約があるなあと思ってたけど、こうゆう一期一会の体験ができて非常に良かった。地元のお祭みたいなのってガイドブックには載っていないし、もちろん狙って行く程のものではないので、ある意味貴重なんだよなあ。
さて、バスで移動した後に徒歩でアルマス広場へ。
カトリック、いやプロテスタントもかもしれないけど、キリスト教圏の古い国には必ず大聖堂があってその前に~広場なる広場があって、そこが街の中心を成すように歳が設計されているようで、スペインの植民地であるペルーもその例に漏れない。
これはこうゆうオブジェじゃなくて、残念ながら修復中の噴水。
クリスマスで祝日のせいか、そこそこ人出がある。
ここでも何か人だかりが!
何かが町にやってくる。
カーニバルじゃないけど何故か民族衣装に孔雀の羽を付けて、踊りながらパレードしてる感じ。
やっぱり、民族衣装の正式服装はブーツなんだよなあ、不思議。最も石畳をゴツゴツ音を立てるブーツで行進すると非常に映える。
さてお食事タイムです。
料理としては普通なんだけど、トマトソースだけは非常に美味しい。甘みとコクが全然違って日本のフルーツトマトみたい。やっぱり原産地だから水分が少ないとかで自然にこう言うお味に仕上がるのだろうか。
これはペルー以外ではご禁制の品、コカティー。味は普通のハーブティで、そんなに身体に作用する感じはないんだけど、インカ帝国時代はこの葉っぱを噛みながら肉体労働していたとかで、やっぱり薬効はあるんだと思う。
食事を終えて、件の石壁を見に行きます。
ペルーでは犬は非常に愛されていて、多くの場合市民犬として野良犬みたいな扱いとは違うそうな(ただし狂犬病の接種は受けていない)。今回の旅行でも道で寝てる犬をよく見た。
インカ帝国は優れた石積みの技術があって、これらの石壁は全て当時造られたもの。
征服したスペイン人はインカを象徴する建造物を全て破壊しようとしたけども、これらの石壁はカミソリ一枚入らない組み方で、あまりにも堅牢で破壊することが大変だったので、上の建物だけ壊して教会を建てたそうな。
複雑な形に石を組むことで堅牢性を増しているだとか諸説あるらしいけど、スペイン征服後の同化政策によって石工の技術と記憶は途絶えてしまったので実際の所はわからないとか。この石も中の方でこんな複雑な形かどうかも不明らしい。
こちらが名物、12角の石です。
ガイドさんは征服者スペイン人許すまじって感じで、民族教育が行き届いているんだなあと思った(いや実際酷いけど)。というのも、天然痘の流行で当時の現地民の人口の八割位は死んでしまったため、今の人は殆どはスペイン人との混血って話を一緒に聞いたから。
今回の旅ではあんまり見なかったけど、スペインの中庭文化も継承しているのかなあ。
私は基本的に植民地が好きだったりする。故郷が恋しいのか自国の文化を持ち込もうとするので、建物だとかそっくりそのまま似せようとするんだけど、あまりにも本物にしようと頑張りすぎて観光地の建物みたいな、いかにも感じになっているところが好き。
歌舞伎の女形だとかドラッグクイーンが女より女らしいとか、アメリカの豆腐は本物の豆腐が残っているみたいな話だ。
所変わって、教会を見学できなかった代わりに博物館を見て回ります。
写真は武器じゃなくて催事用の杖だったと思います。
なかなかに可愛い、ヤギとかリャマは有名だけど鹿もいるのかな。
昔から犬は愛されていたみたい。
なんかもう完全にゆるキャラですよねえ。
これは武器らしいです。インカといえば鉄器を持たなかったためにスペインに滅ぼされたというイメージが強いけど、一応青銅だとかの冶金技術はあったとか。ただしコストパフォーマンスに似合わなかったので実際の戦闘はこういった鈍器が主流だったらしい。
ミュージアム併設のレストラン、行ってみたかったなあ。
外に出るとパラパラと雨が。山の天気は変わりやすいので、3400mのクスコでは雨季は傘は必須アイテム。
これからはマチュピチュに向かう列車の発着駅までバスで移動します。
えーと、なんかの遺跡が遠くの方にあるんだけど忘れてしまった。原っぱで子どもたちがサッカーしていてのどか。
道中、所々で雑な工事してたり、ゴミ集積所のゴミが燃えていたりと、途上国だなあと思う。
バスの中でウトウトしてたら、いつの間にか見上げるような山間の中へ。
2時間位バスで揺られた後に駅へ。このペルートレイルでマチュピチュに向かいます。
11時頃にホテル着、遅い夕食をとって明日に備えます。
明日はいよいよマチュピチュです、というわけでつづく。